―ある日―

―くるひ

よくわからないまま、ネットカフェを出て、着いたのは少しオシャレなマンション。

まさか………ここ？？
そんなに高くないけどなんか、一人暮らしって感じの外観じゃない。

お金持ち……なのかな？

……………

「じゃあ、この子ケイの後輩か」
「あたり前だ。なんだと思ってたんだよ」

部屋に入って、やっと自己紹介。

「白井、小夜って言います…」

「よろしく、小夜ちゃん。俺は宮倉 竜彦。まぁケイの先輩だ」

「……只のヤンキーだ」
「なんか言った？ケイ」

あっ、無視した。

「小夜、疲れただろ。そんなじゃアレだし、シャワーでも浴びてきな」
「あっ、ええと～」

竜彦さんを見る。
それは…たしかに、キモチ悪いんだけど……。
でもここ、竜彦さん家なのに…。

「ん？……ああ。仰せのとおりに。こちらです、お嬢様」
「あっ……はい」

……ウインクされちゃった。
なんだろ……おもしろい人？？