―ある日―
……………

「で、どこまで知ってんだよ。竜彦」

「ん?何の話だ?」

コーヒーを入れてる背に問う。

カブりやがって……。

たくっ。

「オレの事、知ってんだろ。何したか」

コーヒーをテーブルに置いて座る。

「まぁ、ね。解ってんだろ?俺の情報網は伊達じゃないんでね」

コーヒーをすする。

こいつ、猫舌なんだ。

「話せよ。人払いしたんだし」

「…やっぱりそうか」

コーヒーを置く。

ウワサが本当なら、まだ見つかって無いハズなんだ。

だのに、竜彦はオレが来ると予見していた。

情報網がハンパないのはなんとなく知ってたが、警察が動く前ってのは…。

「誰か…見てたのか」

「……まぁ、そんなとこか。前にも言っただろ?目は何処にでも有る」

「……何処まで、写してる」

またコーヒーをすする。

「まぁ、計画から……と言ったら…ビビるか?」

!!!!

…ッ!!やってくれるッ!

「お前、ちまちま飯代浮かせて金貯めてただろ?」

~~~ッ!!

「んで、不定期に銀行行って札に替えてた」

んで、そこまで知ってんだ……

「…銀行に身内でもいるのかよ」

にっ

笑いやがったッ!

たくっ。

「なら…あの子、小夜はどうだ」

「ん。それも入ってる」

「どこまで?」

オレもコーヒーに手をつける。

「んー、あの子、銃使ってるだろ。朝一のニュースには載る」

「……早いな」

「どうすんだ?ケイ」

「………2度も言わすな」

…笑いやがった。

「それでこそケイだな」

意味わかんねぇ……

コーヒーをすすった。

……………
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