―ある日―
……
少しの沈黙の後、
「あの…」

!!!?

言いかけて止まってしまう。
私が髪を切ってもらった部屋から出て来た竜彦さんの手に、あの袋がある!

「あっ、竜彦さん!!」
思わず立ち上がる。

「ん?どした、小夜ちゃん」
「そっ…あの、それって…」
「ん、この袋?」
「はい。その、……どうするんですか?それ」

「?。持ってくわけにいかないし、こっちで処理するけど」

あっ………やっ!!

「あの、えと、アレ…は」

「??」

「ダッ!!……その」
竜彦さんと圭さんが顔を見合わせる。

私……何を………

「………ッ」
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