―ある日―
涼しいけれど湿っぽいまだ夏の、夜の空気の中、私達は人気の無い、暗い倉庫街のような場所にいた。
「………」
倉庫と倉庫の間の、狭い空だけど、晴れて、星がキレイ。
マンガとかでしか見た事ないような場所にいるのに、不思議と冷静な頭。
少し、竜彦さんがわかってきた気がする。
……その所為かな?
「小夜?」
「あ、なんでも無いです」
見透かされたようで、少しオオゲサに否定してしまった。
……余計、怪しかったかな。
「いや、良くわかんないけど、これからトラックで移動するんだ」
「トラック?」
うなずく。
「大阪方面に下る」
「大阪…」
「言って無かったから、念の為」
あっ………
「わかりました。ありがとうございます」
ひらりと手を振って、竜彦さんの元へ行く圭さん。
気、使ってくれたんだ。
竜彦さんはと言うと、この狭い倉庫の間の先端にいて、何かを見てる。
道路の方、かな?
その、トラックを待ってるん…だよね?
……………
「………」
倉庫と倉庫の間の、狭い空だけど、晴れて、星がキレイ。
マンガとかでしか見た事ないような場所にいるのに、不思議と冷静な頭。
少し、竜彦さんがわかってきた気がする。
……その所為かな?
「小夜?」
「あ、なんでも無いです」
見透かされたようで、少しオオゲサに否定してしまった。
……余計、怪しかったかな。
「いや、良くわかんないけど、これからトラックで移動するんだ」
「トラック?」
うなずく。
「大阪方面に下る」
「大阪…」
「言って無かったから、念の為」
あっ………
「わかりました。ありがとうございます」
ひらりと手を振って、竜彦さんの元へ行く圭さん。
気、使ってくれたんだ。
竜彦さんはと言うと、この狭い倉庫の間の先端にいて、何かを見てる。
道路の方、かな?
その、トラックを待ってるん…だよね?
……………