―ある日―
……………

「!!…来た」

竜彦の声に反応して、オレも覗く。

視線の先には一台の4tトラック。

あれかよ…。

「ケイ、開けるぞ」

「ああ。…小夜!」

車のとこにいる小夜を呼ぶ。

「はい」

手招き。

小走りで来る。

「オレと竜彦はこの倉庫の扉、開けるから、小夜は開いたら中入って」

「…わかりました」

うなずく。

「ぅしっ」

竜彦が呼ぶ。

「行くぞ」

「はいよ」

馬鹿デカい倉庫の扉を二人掛かりで開いた。

……………
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