―ある日―
カチャッ ギッ

「ただいま」

鍵を開けて家に入る。

閉め切った家の中はモワッとか効果音が付きそうな程、暑い。

部屋に入って冷房を掛ける。

そんなに好きでは無いけど。

都会っ子には必需品だ。

まぁ、すげぇ都会ってわけじゃねぇけどな。

制服を着替えて、ベッドに腰を下ろす。

「………」

今日は……今日はどうだ。

来い。

早く帰って来い。

それも、飲んでだ。

そうすれば……

いや、それだけで……


準備が整う。
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