私の親友


 頭がボーッとしていく。

 もう抵抗する力がなくなってる。

 リイチ先生は私のシャツのボタンに手を触れようとして―――止めた。

 そして、フフっと大人な笑みを浮かべると、私の髪を軽く撫でた。


 「……さすがに、僕も教師として生徒に手を出すわけにはいかないからね……ここまでにしておこうか」


 少し、物足りない気もしたけど、今後のことを考えると、確かにリイチ先生の言うとおりだ。


 「じゃ、また今度ね?」


 そう言うと、彼は満足したような顔で部屋を出て行った。









 ―――……はーあ。


 相変わらず、自由すぎる人。


 私は少し服が乱れたまま、さっきまでリイチ先生が持ってたクッションを抱いて、ベッドの上に転がった。


 それでも、自分の顔は熱いままだった。


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