私の親友
昼休み、ヒソヒソとクラスメイトが私を見ながら噂をする。
それを思いっきり睨みつける。
相手はビビって逃げる。
いつものことだけど、疲れるし、いい気がしない。ま、ロアがいるからぼっちじゃないし、いじめられてる訳じゃないからもう別に良いけど。
一回溜息をついてから、スマホでニュースを見る。
もちろん、例の連続殺人事件についての事を知るため。
「レーウちゃん!」
「あ、ロア」
「また例の連続殺人事件調べてんの?」
「ん。ちょっと気になってね~」
ロアが遠くを見るように手を眉の方に持って行き、教室を見渡す。
「このクラスの人も、随分減ったよね」
そう。数日前、連続殺人事件に巻き込まれて、クラスメイトは数人亡くなり、人数がかなり減った。
そろそろ近くの学校と合併するんじゃないかという話も上がってるくらい。
ここ最近、ずっと頭痛がひどくて私はそれどころじゃ無かったんだけど。
「まあ、いじめっ子系の奴らばっかだったから、バチでもあたったんでしょ」
「そだねー、死んじゃったの、レウちゃんが嫌ってた子ばっかだったしね」