君のいいところ、1つしか思いつかない。




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「よし、合格だ」




「やったああああ!」






次の日の放課後、数学の再試にギリギリだけど合格したあたしは図書室に走った。





「蓮っ!」




バンッと勢いよくドアを開けると、


「うるさい」


と冷たいひとこと。


「受かったよありがとう!」





合格点を越したテストをバッと広げると、良かったじゃん、と優しく笑う。



その表情が見れただけで、頑張って良かったと思った。







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