君のいいところ、1つしか思いつかない。





「え。」







そこにいた人物に、思わず声を漏らした。




「はじめまして」





ニコッと笑うのは、結城晴。


何度見たってチャラい格好。
柔らかい茶色の髪が、窓から差し込む光を浴びてさらに明るく見える。

だけど確かに、顔だけは整ってる。


…顔だけは、ね。





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