君のいいところ、1つしか思いつかない。




ミルクティー色のふわりとした髪。

少し緩く結んだネクタイ。





…晴がふっと顔を上げたことで交わった視線。


体温が一気に上がった気がした。






少し驚いた様子の晴は、先に目をそらす。





そのままあたしの横を通り過ぎた背中を振り返っても、晴は一度も振り返らなかった。






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