君のいいところ、1つしか思いつかない。





「…あ、そうだ」




そう呟く晴の髪が風でふわりと揺れる。





「日曜日、暇?」



「え…」




「花火大会行かない?」






花火大会!

そういえば、隣の駅で花火大会があるんだった。






「行きたい!」


勢いよく答えると、晴は優しく笑う。




楽しみだなぁ。

…浴衣、着てみようかな。

気合い入りすぎかな…?








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