君のいいところ、1つしか思いつかない。
「あ、おかえり紗月」
お茶を持って教室に戻り、お昼ご飯を食べる。
「…どうかした?」
はーちゃんの言葉に、ボーッとしていた自分に気付く。
「あ、いや、何でもない…」
不思議そうな顔をしてメロンパンを食べるはーちゃんは、あ、と思い付いたように
「紗月、明日暇?
新しいカフェできたんだけど行かない?」
「行く!」
はーちゃんとするカフェ巡りが好きなあたしがすぐに返事をすると、やった、と笑う。