君のいいところ、1つしか思いつかない。




「あー、うん…」



もうどうにでもなれ。

いいよ、と言おうとした瞬間。






「紗月ちゃんじゃなくて、俺が2人がいいんだけど」





少し不機嫌そうな晴の声に、諦めたらしい女の子たちはあたしを一睨みしてから背を向けた。






2人きりになった瞬間、どうしていいかわからなくなる。





晴は、こんなあたしでも。


2人がいいって、思ってくれるの?










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