君のいいところ、1つしか思いつかない。
「余裕なんかないよ…
本当に好きな女の子と付き合うなんて、初めてなんだから」
「う、嘘…」
「嘘じゃない。
俺だって紗月ちゃんといたらドキドキするし、紗月ちゃんが他の男好きになったら、なんて考えたくないくらい怖いし。
こんなに好きになったの、紗月ちゃんが初めてなんだよ。
飽きることなんて、絶対ないから…」
潤んだ目で、俺を見上げる紗月ちゃんは、確信犯なんじゃないか、なんて思って。