君のいいところ、1つしか思いつかない。





「…あー、もう



紗月ちゃんが悪いんだからね?」








ピンク色の唇を、強引に奪った。




「んっ、」




紗月ちゃんから漏れる吐息が、潤んだ瞳が、キュ、と俺の服を掴む手が。


全てが俺の理性を溶かしていく。





「は、る…っ」




「…喋んな」




「んんっ…」



苦しそうにする紗月ちゃんに、唇を離した。





「っ、はぁ、はぁっ…」




真っ赤になって呼吸を整えている彼女の耳元で、囁く。





「…好きだよ、紗月ちゃん」








< 287 / 296 >

この作品をシェア

pagetop