君のいいところ、1つしか思いつかない。



「あ、あのさ!」




階段の5段目くらいから、一番下にいる篠宮くんを呼び止める。





「話したくなかったら、いいんだけど



…先生と、どういう関係なの?」







「…」




お前には関係ない、って、想定してた言葉はなかなか発せられなくて。




少し考え込んだ篠宮くんは、ゆっくり階段を5段目まで上って、人ひとり分くらい空けてあたしの隣に座った。








< 47 / 296 >

この作品をシェア

pagetop