【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-
──時間は過ぎて、20時頃。
彼と晩ご飯を食べて、ソファにうつ伏せで寝転んでいたら、「お嬢様らしからぬカッコだな」と言われてしまった。
「別にいいじゃない。
神無月の令嬢は、ちゃんとやってるもの」
「はいはい。んで?泊まってくの?」
「送ってくれるの?」
「酒飲んだから無理」
じゃあ帰れないじゃないの。和泉の家から自分のマンションまで帰るだけなのに、神無月から車を出してもらうのも面倒くさい。
「前に泊まったときに、
適当に服置いていったわよね?」
「めんどくさいから持って帰らなかったやつな」
お酒の缶とおつまみを机に置いて、ソファに座る彼に、起き上がって引っつく。
「暑いから引っ付くなよ……」
「引っ付きたい気分なの」
はぁ、と呆れたようにため息をつく和泉。ひどいわね。──なんて思っていれば、彼の手が肩に触れた。
「い、ずみ……?」