【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-



「本気でいいのかよ……」



「はい」



「………」



「その代わり、ひとつだけ約束してもらえますか」



「……なんだ」



「澪……俺の、幼なじみです。

約束したんで、澪の子どもが産まれたら、一緒に会いにいこうって言っておいてください」



「羽歌にか?」




羽歌と、接点なんてあるのか。



疑問になって口にすれば、岬はふっと笑う。



「澪は俺の彼女が見たかったらしいんで。

ま、別れたところで俺はもう女を信用出来なくなったりしませんけど」



「強くなったよな、お前」



「努力してるんで。

羽歌よりいい女見つけて、和泉さんより幸せになりますね」



「うわっ、すげーハードル高い目標」



「目標は高い方がいいですから」




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