【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-



「え、や、そんなこと、」



「和泉のこと見てる時だけ、女の子らしいもんっ。

あ、もちろんいつも可愛くて女の子らしいけど!」



そんなに顔に出てるのか。



顔に出るほどなのか。



私って、相当和泉のこと好きなんだと思う。



話題のせいで、自然と頬を赤く染める私に、彼はふっと笑って。



「馬鹿だな」




「な、」



「俺の方が溺れてる」



「っ、」



ばか、なんて暴言を吐いてくれるほうがいいと思ってしまうほどに甘いセリフに弱い私が、そんなものに耐えられるわけもなくて。



「行くぞ、羽歌」



やっぱり、堪らなく好きだと。



私の手を引いて歩き始める彼の背中を見つめながら、そんなことを思った。



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