【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-
「どうせお前、明日休みだろ。
1日お前に付き合ったんだから、明日つぶれるの許せよ」
「……うん、あの、」
「ルームサービスで好きなの頼めばいいから」
いや、そうじゃなくて。聞きたいことがあるのだけれど、違ったら自惚れみたいだし。それに恥ずかしいし、黙っておこう。
そのあと適当にルームサービスでご飯を食べて、すこししたあと。
「先に風呂入ってこいよ」
「……わかった」
今日はもう泊まるんだろう、と、それ以上は深く聞くことなく、お風呂へ向かう。
さっさとお風呂を済ませて、バスローブに身を包んで部屋に戻ると、和泉が私の頭に手を乗せた。髪、濡れてるけど。
「髪乾かしとけよ。俺も入ってくるから」
「うん」
ぽんぽんと頭を軽く撫でて、和泉はお風呂に向かう。それを何気なく目で追ったあと、ベッドに腰掛けて小さくため息をついた。
「……やっぱり、そうよね」
この後の展開を想像して、言い訳を考えてみるけど。特に大した言い訳も思いつかなくて、あきらめようと目を閉じた。