【完】GUILTY BOYS -囚ワレノ姫-
色々、言いたいことはあるけどな。
「今度の四年目の結婚記念日、
どっか連れてってやるよ」
「え、でも、」
「深音と叶音は、お前の親に頼んだら迷わず預かってくれるだろ。
すげぇベタ惚れだし」
「……心配」
「大丈夫だっつーの、1日ぐらい。
んで、あともうひとつ」
なに?と、首を傾げる羽歌。
深音はそんな羽歌の膝に乗っていて、叶音は羽歌に抱っこされていて。
俺は紛れもなく家族だけど。
過去のことを思い出せば、かなり色々あった気がする。
ここに俺らがいるのは、きっと何かの運命で。奇跡、なんだろうな。──だから。
「羽歌。愛してる」
「っ……わたしも、愛してるわよ」
──この先の未来も、ずっと愛してる。
【END】