conclusion

ここから始まった

日 翠里(にち すいり)

これは私の仮の名前



「んっ……」
窓から射す朝日に目を覚ました。
どうやら私は夜遅くまでベットの上で本を読み、寝てしまったようだ

そこへ

コンコンと部屋のドアをノックする音が
聞こえた。

「失礼致します、お嬢様」
その声と共に一人の少年が入ってきた

黒い髪に黒い燕尾服のような物に身を包んだ少年。目は赤く少し禍々しい色をしている

彼は私の従者にして婚約者のレイク

普通従者が婚約者などありえないが
このご時世そんな物は関係ないと思う


「おはようレイク」

そう少し笑いかけた

「おはようございます翠里」

彼は少し照れながらはにかんだ

そんな何気ない幸せな時間だった

そんな時だった

コンコンとまたこの部屋に新たな訪問者
が訪れた。どうぞと答え部屋に通す

「失礼致します。お取り込み中申し訳ありません。フェレス郷からご連絡ありました」

入ってきたの使用人の紗代

この屋敷の使用人



この屋敷の使用人はみな屋敷の主たる
私が自ら作った人形

最高傑作の人形達

私には人形達に命を与える力がある
それを行使し人形達に命を与える

そうして作りあげたドール達は
この屋敷で働いている