ある日、イケメンが降ってきた。
休み時間になると、日野くんの周りには女子生徒が群がっていた。
うん…そりゃ、そうなるよね。イケメンだもん。
「はぁ、未來、ほんと最悪…」
私がそう言うと未來はキラキラとした目で日野くんを見る。
「いいじゃん、イケメンだよ?羨ましい。あ、私も行ってこよーっと。」
私を放置して、未來までもが日野くんのところへ行ってしまった。
当の本人の日野くんは女子たちのことなんて気にしないように、窓の外を見ていたのだった。