ある日、イケメンが降ってきた。
***
登校して日野くんと目が合う。
その瞬間、
「……っ!!」
思い出してしまった。
口移しとはいえ、キス、を。
それと、私の恥ずかしい言動。
ずっと一緒にいて、とかヤバイでしょ私。
「…おまえ、顔真っ赤だけど。」
「う、うっさい!アンタが…口移しなんかするから…っ!」
睨むと呆れたようにため息をつく。
「なんだよ、おまえが薬飲まないから悪いんだろ。子どもみたいに駄々こねやがって。」
「っ、だって薬は嫌いだもん……」
ゴニョゴニョとそう言うとまたため息をつかれる。