ある日、イケメンが降ってきた。
「本当……ひどいよ…っ!そんな軽い気持ちでキスなんて……」
「軽い気持ちじゃねぇよっ!」
急に怒鳴られ、驚いてしまう。
「あ、わり…
でも軽い気持ちじゃないんだ。本当に。俺だって辛かったんだよ……。
お前がそんなに俺を拒んで嫌うから。だから…我慢できなかった。本当ごめん。」
「へ…?」
間抜けな声を発してしまう。
だってそれって……自惚れてもいいのなら……
「いい加減気づけよ。お前のことが好き…なんだ。」
低く掠れる声でそう言う性悪男。
「う、そ……」
「本当だよ。悪りぃか。」
自然と涙が出る。