ある日、イケメンが降ってきた。



こ、これを格差社会というのだろうか。


クラスの林田くんは少しポッチャリでお世辞にもイケメンとは言えない男子。



「でもあんな性悪…私だったら絶対嫌だね。」



うん、人のことをクズ扱いするなんてマジありえないから。


まぁ、未來の林田くんの扱いもひどいと思うけど……



「てか、なんでそんなに奈津は日野くんを毛嫌いするのよ。」



そう言われ、言葉に詰まる。



そういえばまだ言ってなかったっけ。日野くんが空から降ってきたこと。



だけど説明するのめんどくさいし、未來のことだから騒ぎ立てそうだし、

きっと向こうは忘れてると思うし。



だから、



「なんとなくよ。」



言う必要はないか。





< 14 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop