ある日、イケメンが降ってきた。




「なにも、されてないよ。」



私がそう言うと日野くんは安堵したように頬を緩ませる。



「心配してくれたの?」



私がそう聞くと日野くんは一瞬目を見開く。



「なっ、心配なんてしてねーよ!ただ、お前がナンパされるとかすげえムカつくし、

あいつら自分が趣味悪いことに気づいてないからかわいそうだと思ったんだよ!

てか俺が助けてやったんだ、感謝しろ!」




た、確かに私は可愛くないけれども!そんなはっきり言わなくてもいいのに。



「別に助けてなんて頼んでないし。私1人でもなんとかなったし!」



ダメだ私。日野くんに助けてもらったのに何言っちゃってんだろ。



「チッ、そうかよ。俺は必要ないってか。」



お礼、言わなきゃ。頼んでないのに自ら助けてくれたのだから。




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