ある日、イケメンが降ってきた。
「アイツは…どうだった?」
俺にコイツを責める権利はない。
俺が油断してキスされたのも悪いし、普段の行いも悪いから。
「うーん、よくわかんない。なんか、やっと別れられる、とか喜んでたよ?」
……嘘だな。
一瞬にしてそう思う。
アイツがこんなこと言うわけない。
言ったとしてもそれはただの強がりだ。
「そうか、それは残念だな。」
うわべだけの返事をしておく。
「相川さんがあんなこと言うなんて思わなかったなぁ。」
「はは…そうだな。」
俺は一体どうすればいい?
これから……どうすればいいんだよ。
「相川……」
森下に聞こえないようそう呟いた。