ある日、イケメンが降ってきた。




「ふ、ふたりとも落ち着け。ここは仲良くやろう、な?」



困ったような顔をする先生に日野くんは冷たく言い放つ。




「数学の課題出してないからって文化祭実行委員にするのはどうかと思います。

古文と文化祭は関係ないと思います。」




私はそれに同意する。



「同じくです。文化祭実行委員はこうやって無理やり決めるものじゃないし、

巻き込まれた形の私に、ちゃんと拒否権を与えるべきだと思いまーす。」




日野くんと私で先生を見つめると先生は見るからにうろたえる。



「ちょっと待て、俺に集中攻撃なわけですか?それはちょっとひどい……」



そういう先生に私たちはさらに詰め寄る。



「数学の課題を出すのがそもそもの原因だと思います。」




「ってか、文化祭実行委員とか全部先生がやればいいんじゃないですか?」




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