ある日、イケメンが降ってきた。




「ぶ、文化祭実行委員についての話をしようか!」



「え、逃げるんですか?先生。」



日野くんはニヤリと笑う。



「に、逃げてるんじゃなくてだな、最終下校時刻過ぎる前に終わらせなくちゃだからだな…」




「ま、そうですね。

こんな中年の男をいじめてもなにも楽しくないですし、興奮しないのでここで終わってあげます。」




日野くんはそう言って先生が持ってる資料を奪い、読み始める。



ってか、何興奮って。中年の男じゃなかったら興奮するわけ?



チラリと先生を見ると目が合う。



「俺、中年……?」



そう切なげに聞かれたら、私は曖昧に微笑むしかなかった。




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