ある日、イケメンが降ってきた。
***
「いらっしゃいませ、猫耳カフェにようこそ。」
日野くんはいつもでは考えられないほど、笑顔で対応している。
ズキンー
それが女の子だと少し胸が痛む。
ダメダメ、私も仕事に集中しなくちゃ。
「ご注文はいかがですか?」
数人の男の人の席に向かうと、男の人たちはニヤニヤとしながら私を見ていた。
なにこの人たち…怖……
うちの制服じゃないから他校だろうか。
「店員さん、猫耳可愛いね。鳴いてみてよ。」
「え、それは…」
少し恥ずかしい。
「店員さんなんだからできるでしょ?ほら、やってよ。」
腕をつかまれ、覚悟を決める。
「に、にゃあ…」
ヤバい、なにこれ。恥ずかしすぎる。
顔が真っ赤になるのがわかる。