ある日、イケメンが降ってきた。
「おい、ちょっと来い。」
日野くんはそう言って私の腕をつかむ。
あんなことがあったからか、クラスメイトは私たちを止めはしなかった。
連れてこられたのは誰もいない教室。
「なに勝手に触られてるわけ?」
海のときより怖い日野くん。
ってか、海のときは私を心配してくれてたような……。
「私だって触られたかったわけじゃ…」
「じゃあ拒否れよ。」
低く吐き捨てる日野くん。
「え……?」
「嫌ならもっと拒否れよ。そんな甘い拒否じゃ向こうもやめるわけねぇだろ。」