ある日、イケメンが降ってきた。




「ねぇ、日野くん知ってる?私日野くんのこと心の中でずっと性悪男って呼んでたんだよ。」




そんなことを暴露してみると日野くんはたいして驚かなかった。




「まぁ、おまえの思いそうなことだよな。じゃあ、俺もひとつ暴露。」



日野くんはそう言って空を見上げた。




「俺、おまえが七瀬と話すたび嫉妬してた。」




まさかの事実に顔が赤くなる。




「なっ、でも七瀬くんは彼女いるし。」




「あの時は知らなかったし、知ってたとしても他の男と話してるだけでなんか嫌になる。」




頭をかきむしりながら言う日野くん。



「意外と女々しいんだね。」



クスリと笑って言うと日野くんは私を引き寄せた。




「おまえのことでだけな。」



そして私の顎を持ち上げた。




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