ある日、イケメンが降ってきた。




「もう帰りたい。ねぇ、帰ってもいい?」



「ダメだ。早く解け。このページが終わるまで何があっても帰さないから。」



そう言うコイツの目はマジだった。



なによ、それ。じゃあ、ずっと解かないで居座りましょうか?


そうは思ったけど、口にせず問題を解く。



「っ、終わったぁ!」



「…疲れた。」




スパルタ男の勉強会も終わったことだし!


上機嫌で靴を履くと、なぜか性悪男も靴を履く。



「あの、送ってくれなくていいからね?」



「は?送る気ねーよ、ブス。俺はコンビニに出かけようと思っただけだ。

第一、おまえみたいなブスを襲う趣味悪男なんていねぇしな。」



バカにするように笑われる。



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