ある日、イケメンが降ってきた。
すると明らかに性悪男は嫌そうな顔をした。
「はぁ、わかったよ。行けばいいんでしょ。」
そう言って2人は教室を出て行った。
「なにあいつ、涙に弱いの?」
私がそう呟くと、同じく一部始終を見てた未來も口を開いた。
「ううん、多分めんどくさいだけじゃないかな。こんな人大勢いるし。」
あぁ、確かに…たくさんの人の中で目の前で泣かれたら嫌だよね。
フッて泣かれるほうが、まだマシだよね。
「本当、アイツ女嫌いなんだね。」
暴言は吐かないものの、
ひどく冷たい視線と言葉を思い出す。