ある日、イケメンが降ってきた。
ムカつく。
アイツさえいなければ俺はおかしくならなかった。
この、頬の熱も、震える唇も、高鳴る鼓動もなかったはずだ。
マジムカつく。あいつのせいで俺の日常が狂ってきてる。
だけど……
アイツのいない高校生活なんて絶対つまんねぇだろうな。
そう思うと、自然と頬がほころぶ。
って、ダメだこれじゃ。
アイツのせいで自分を見失ってきている。
でもなんでだ?
理由はわからない。だけど、俺が何かしらアイツに特別な感情を抱いてるのは確かだ。