ある日、イケメンが降ってきた。
「ったく、事故を取りやがるなんて趣味の悪い奴だな。最低だ。」
わざとらしくため息をつく性悪男。
「そっか、事故だったんだ。でもみんな信じ切っちゃってるよ?特に女子。」
未來に言われ、周りを見渡すと確かにみんな私たちを見ていた。
「ったく、おまえがつまずいたんだから早くなんとかしろよ。」
すごい、押し付けられた感。
ひどくない?つまずいてないのに。むしろ向こうから抱きしめてきたのに。
「なんとかって…出来る限りするけどアンタもなんかしなさいよ。」
私のその言葉が言い終わるか言い終わらないかのうちに性悪男は眠りにつく。
ったく、本当自由だな。ひどすぎる。
ため息をついて私はコイツを睨んだ。