愛したのが君で良かった
どうやら、私は勘違いをしていたようです。
デブで、性格もダメで。
自分に欠点ばかりしかないと思ってるのは誰よりも自分自身。
でも、きっとそんな自分も受け入れてくれる人が、必ずいるんだってこと。
だから、出逢いは運命で、恋に発展していくのは奇跡のようなものなのかもしれない。
だって、私の彼は、いつもありのままの私を受け入れてくれるから。
『…私、ダイエット頑張る!』
『なんで?』
『だって…悠哉にもっと釣り合う子になりた…』
せっかくの意思表明だったのに。
彼は、私の唇に自分の唇を落とし、私の言葉を遮った。
『このままでいいんだけどな、俺。
でも、うん、痩せすぎ禁止ってことでよろしく』
初めてのキス。
それだけで心臓がドクンドクンうるさいのに。
あーぁ、この人といると、本当に私の心は休まる日がない。
でも、それが幸せだと思う自分がいて、そして、彼の横で笑える私は本当に幸せだね。
『悠哉、大好き!』
私の愛した人が、君で、本当に、本当に良かったよ?
END