私の横に居る人
14
あれから私からあの事は触れないし、智樹先輩にも変わった様子はない。
いつもの毎日が続いていた。
私は今の関係が壊れるくらいならと、聞きたい気持ちを抑えて黙っている方を選んだ。
そしていよいよ夏の旅行の日。
何故か私の横には健先輩がずっといる。
飛行機も隣。麻帆と話していても、すぐ横に入り込んでくる。
確かに一緒に居ると楽しいのだけれど、ちょっと度が過ぎている。
麻帆と部屋に入ると、思わず溜息が出てしまった。
「健先輩ったら、悠から全然離れないんだから、笑っちゃう。」
麻帆は思い出し笑いをしている。
「そうだよね。やっぱりそう思う?」
私もまた溜息をつきながら、麻帆に呟く。
「その横で不機嫌な智樹先輩に気が付いた?」
確かにいつもの笑顔は少ないかなと思っていたけど…。
いつもの毎日が続いていた。
私は今の関係が壊れるくらいならと、聞きたい気持ちを抑えて黙っている方を選んだ。
そしていよいよ夏の旅行の日。
何故か私の横には健先輩がずっといる。
飛行機も隣。麻帆と話していても、すぐ横に入り込んでくる。
確かに一緒に居ると楽しいのだけれど、ちょっと度が過ぎている。
麻帆と部屋に入ると、思わず溜息が出てしまった。
「健先輩ったら、悠から全然離れないんだから、笑っちゃう。」
麻帆は思い出し笑いをしている。
「そうだよね。やっぱりそう思う?」
私もまた溜息をつきながら、麻帆に呟く。
「その横で不機嫌な智樹先輩に気が付いた?」
確かにいつもの笑顔は少ないかなと思っていたけど…。