私の横に居る人
智樹はその後の説明で、やっと状況がつかめたみたい。

「まだ病院に行ってないから、間違いかもしれないからね。」

横でデレデレする智樹に念を押して、私達は病院に行った。

式まで3か月。

まだまだお腹が目立たない時期だよね。

そんな事を考えながら、診察を受ける。

「おめでとう。8週目かな?もう少しで3か月ね。」

先生がニコニコしながら、私と智樹の顔を交互に見る。

小さなガッツポーズをする智樹。

病院から出ると、智樹が私を抱きしめた。

「智樹、こんなところで恥ずかしいって。」

私は焦って智樹の胸をたたく。

「いいから、じっとしててよ。悠と赤ちゃんを感じてるんだから。」

そんな事言われたら、抵抗できないじゃん!

「こっちに帰ってくることが決まってから、良い事ばっかりだ。ありがとう。悠を幸せにするなんて言っておいて、俺が悠に幸せにしてもらってばっかりだ。」
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