トワイライト





「…、華城は2年の進級に合わせて転入する予定だっんだが、
ワケあって一カ月おくれたんだ。みんななかよくしてやれよ」


なぁ華城、という伊月先生の言葉を無視して教科書を読むふりをした。


目なんて、合わせない


当然、生徒のあいだでは嫌な雰囲気。

また、ガヤガヤとするのがわかる。




こんな、もんかしら






伊月先生も一瞬はびっくりとしていたものの、そこからの対応は早いものだった



すぐに授業に切り替えて、カリキュラム通りに。




私のことを

“扱いにくいやつ”
と分類したのはあきらかで。




態度に違いはないものの、私を指名することは一度もないし
目だって合わせようとすることはない。



(まぁ、そんなものかな)



誰だって面倒はごめん。

私だって例外ではない










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