天池クンは残念すぎる
「どうだ園田ぁー、やってみねぇか?」
窪田が、由梨が、天池が、クラスの皆が私を見る。
ふ、ふざけんなよ...
私は社会係やりたかったのにクラス委員とか、ありえないんだけど。
「珠紀!やっちゃいなよ!」
由梨は、そう言うし
「園田さんしかいないよぉ」
クラスの女子に甘ったるい声で言われるし
「園田さんっ、一緒にやろーよ!」
推薦しやがった天池がそんなこと言うし
なんなの、
なんなの⁉︎
こんなん絶対断れない雰囲気じゃん...
ギュッと手を強く握る。
「.........わかった...やる...」
そして嫌々と、手をあげた。
ー こうして私は、なるつもりなんてなかったクラス委員に
なってしまったのである。