天池クンは残念すぎる
コイツ、クラスではよく話すくせに
いや、話しすぎて怒られてるくらいなくせに
女子?っていうか私とだと静かになるってワケ?
「...あの、さぁ」
あまりに静かすぎるので
天池に話しかけてみる。
そういえば
私から天池に話しかけるのはこれが初めてだったかもしれない。
「えっ、あ、何?」
天池はわざわざ資料作りの手を止めて、こちらを見た。
「...なんで、私を推薦した?」
なんか、話題がこれしかなかった。
「えっと...あー...ほら、言ったじゃん?
園田さんにクラス委員を気に更生してほしいからだーって!」
ヘラヘラ笑いながら言う天池に
私は、怒りのスイッチをカチッと押された気がした。
「アンタさぁ...ふざけんなよ」
「...え?」
バン!と、強く机を叩く。
「アンタは親切心で推薦したんだろーけどさぁ!こっちはほんといい迷惑してんだよ!このボケが!!」
ー 後から、その、机を叩いた痛みがジンジンと来た。