天池クンは残念すぎる



「あ...えっと、それで嬉しいことに2年になっても奇跡的にクラス一緒になって...
どうしても話すキッカケが欲しくて」




私は特に相槌を打つなどはせず



聞きながら資料作りを進めた。



目の前のコイツも話しながら作ってるし。





「でも、何したら話すキッカケができんのかなぁとかわかんなくて」





私のノルマは、あと7個になろうとしている。





「色々考えたら、委員とか一緒にやったら話せるんじゃないかって答えが出て

それで、園田さんを推薦したんだよね」





天池の話はそれで終わりみたいで



また物の音だけが教室に響いた。





「......それがほんとの理由?」




「うん。だから、ほんとは俺の不純な動機なんだよね」


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