天池クンは残念すぎる
天池が言ったことで
窓にもたれながら私達の話を聞いている
窪田にクラス全員の視線が向けられる。
「お、お前らー...俺を睨むなよぉ。
言っとくけど俺が決めたわけじゃねーからな⁉︎
大丈夫だって!行けば楽しいって!」
そう言って皆を宥める窪田だけど
ブーイングが止むことはなく。
それはそれはもう、うるさすぎる。
ピーチクパーチクうっさい。
鳥かっての。まじで。
ー すると
教卓を、バンッと叩く音が、教室に響いた。
叩いたのは、隣にいる天池で
その音で、ブーイングが見事にピタッと止まる。