天池クンは残念すぎる



少し待っていると


みんな大体ペアが決まったみたいで、ゾロゾロと動き出した。





「天池ー!うちらと一緒なろぉ」




「あっ、ズルイ!私らも言おうとしてたのに〜」





ー そしてふと聞こえたそんな言葉たち。




チラリと見ると天池の周りには



女子、女子、女子、女子、女子。




...まぁ、アイツ人気あるんだもんな。




私にはどうでもいいことだけど。





「ね、珠紀ー。井原らへんにしない?」




「え?あー、うん。由梨がいいなら...」




天池の方を見ていた目をスッと逸らす。




井原...誰だっけ



あ、あのスリッパ男子か。



アイツならまだいいや。まだマシ。


< 40 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop