天池クンは残念すぎる


特に天池と話すこともなく、まだ来てない由梨と久我を待つこと数分。





「わりぃ、ちょい遅れた」




大きなあくびをしながらの久我が合流した。



残ったのは、あと由梨だけ。



8時10分の電車に乗る予定だからまだ出発まで5分あるけど...



由梨が来そうな気配がまったくといっていいほど、しない。




まさかアイツ夜遅くまでB⚫︎とかなんやら見て寝坊したんじゃ...



そんなこと、由梨ならありえないこともない。



それなら何かメッセージでも来てるはず...って思ったけど



そうだ私、スマホないんじゃん...



ガクッと肩を落とす。





「透さ、来るとき芹岡さん見なかった?」



「ん...半分寝ながら歩いてたから記憶ねぇ」




天池と久我のやりとりに、天池も少し焦ってるのがわかるけど



その隣にいる人がマイペースとしか言いようがないわ...


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