天池クンは残念すぎる



私はもらったジュースを開けて、一口飲んだ。




...あ、おいしい。学校の自販機に売ってる紙パックジュースとはまた違って、おいしく感じる。





「あの、園田さん...

ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな」



「......なに」




チラリ、横目で天池を見る。




「俺、園田さんが好きです」




「ーー...ゴホッ」



ジュースを飲んでいたのに、隣にいるソイツの言葉に驚いてむせてしまった。





「...って前言ったよね。どさくさに紛れてだったけど」



「...え、あ...うん...?」




ビ、ビビビ、ビックリしたぁ...



まじで今言われたのかと思った。



だって、真顔でこっち見てそんなこと言うから...


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