城下のお姫




 時は江戸時代。



 城下にある町並みで、ひと際有名な娘がいた



 その娘の名は牡丹(ぼたん)


 貴族並みの頭の良さに端麗なお姿から、娘は城下の姫と呼ばれていた



  「母様、行ってまいります〜!」



 元気も良く男はもちろんのこと、女にもたいそうモテていたそうな


 
 そんな娘には幼なじみがいた


 「おーい、行くぞ牡丹!」


   総一朗(そういちろう)


 牡丹と同じ、農家の親をもつ子供


  総一朗も他の男とは違って、整った顔に出来る知能を持っていた


 武道もでき剣術にも励んでいて、体つきも良かった


 






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